格安SIMといわれるMVNOと、現在『「Rakuten UN-LIMIT VI」プラン料金3カ月無料キャンペーン』展開中の楽天モバイルを比較してみました。
MNO、MVNOとは

よく耳にするMVNOとは何のことでしょうか?また、同じようにMNOという言葉もよく聞く略語なので、この機会に整理してみようと思います。
MNOとは
MNOはNTTドコモ・KDDI・SoftBank・楽天モバイルのことです。MNOは「Mobile Network Operator」の頭文字をとった略称で、日本語に訳すと「移動体通信事業者」になります。
自社で携帯電話基地局などを所有し、通信サービスを提供する会社はMNOといいます。
MVNO
MNOに対してMVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略で、「仮想移動体通信事業者」のことです。
自社で通信回線を所有せず、MNOである移動体通信事業者から回線を借りて、通信サービスを提供する通信事業者です。「格安SIMサービス」と言った方がよくわかるかも知れません。
自社で設備を持たないので、投資やメンテナンスに費用がかからず、安くサービスを提供できます。その一方でMNOに支払う接続料を安価に抑えるため接続帯域を小さくしているので、朝の通勤時間帯・お昼休み・夕方にデータ通信がつながりにくい、速度が低下することがあるようです。
このMVNOには非常に多くの事業者が参入しています。主なMVNOにはmineo、BIGLOBEmobile、IIJmioがあります。
サブブランド
MNO、MVNOとは少し違ったポジションにあるのが「サブブランド」です。サブブランドはMNOのグループ内で展開しているSIM会社です。KDDIの傘下にはUQモバイル、SoftBankの傘下にはY!mobileがあります。
こちらは時間帯による通信速度が低下しない・少ないと言われます。
楽天モバイルとの料金比較
2020年末から2021年年初にかけて、主要MNOが新プランを発表しました。
NTTドコモが「ahamo」、KDDIが「povo」、SoftBankが「LINEMO」。いずれもデータ使用量20GBの定額料金を発表しました。そして、楽天モバイルが第4のMNO(キャリア)として参入し、段階式定額プランの「Rakuten UN-LIMIT V」を発表しました。
各社新プランと楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」を比較した記事がありますので、ぜひご覧ください。

また、同様にサブブランドとも比較しています。

MVNOは多くあるので、すべてのプランを比較することはできませんが、代表として、mineo・BIGLOBEmobile・IIJmioのプランと「Rakuten UN-LIMIT V」の比較検討してみようと思います。
比較条件を同じにして、データ使用量20GBまで、電話ありで検討します。
データ通信量について
0~1GBまで楽天モバイルは無料なので、楽天モバイルの圧勝です。
1GB~3GBではBIGLOBEmobileが700円で最安ですが、キャンペーンなので1年後には1,200円になります。IIJmioが2GB 780円、4GB 980円で最安。使い方によっては、IIJmioが最安になります。
3GB~20GBでは、mineoが10GBまでなら1,780円、BIGLOBEmobileが12GBで2,900円、IIJmioが20GBまで1,880円。楽天は1,980円です。20GBまでなら、IIJmioが少し安いです。
20GB超過では、mineoのプランは20GBまでで、超過通信速度が200kbpsに制限され、100MBごとに150円追加しないと最大速度の通信に戻らないようです。mineoでは20GB以上データを使う人は避けた方がよいでしょう。
BIGLOBEmobileは30GB 6,950円(1年後7,450円)で超過後の通信速度は200kbpsに制限されます。データ追加は100MBごとに300円が必要なので事実上の上限は30GBまでになるでしょう。
IIJmioは20GB 1,880円がプランの上限です。超過後の速度は300kbsです。1GB 200円で追加できます。ある程度20GB超えでも使えそうな料金設計です。
楽天モバイルは20GB超えで無制限に2,980円です。ここまで使うと、MVNOよりも安くなります。
ただし、楽天回線のエリア内で速度制限はありませんが、パートナー回線(KDDI・au)では5GB超過で最大1Mbpsの速度制限があります。また、解除をするには1GBを500円でチャージする必要があります。
MVNOのオプションサービスの中には、たとえばYouTubeのデータ使用量をノーカウントにするオプションがあったり、さまざまなプランがあったりするので、一概に料金だけでは比較できません。また、MVNOは回線品質に差があるので、それらも考慮する必要があります。
音声通話料金について
通話料金は20円/30秒で各社同じです。
mineoは「mineoでんわ」アプリを使うことで半額の10円/30秒。BIGLOBEmobileは「BIGLOBEでんわ」アプリで9円/30秒に。IIJmioは「みおふぉんダイアル」アプリで10円/30秒になります。ほぼ横並びです。
楽天モバイルは「Rakuten Link」アプリで国内かけ放題です。電話については、MVNO、サブブランド、MNO(NTTドコモ、KDDI、SoftBank)も楽天モバイルには勝てません。
楽天モバイルで1GBまでデータを使わなければ、0円携帯ができます。

安いといわれるMVNOと比較してもMNOの楽天モバイルは同等、あるいは勝っているように感じました。
参考
楽天モバイル
IIJmio
BIGLOBEモバイル
IIJmio
楽天モバイルはMVNOより安い場合がある
楽天モバイルエリアの人口カバー率は2020年時点で74.9%です。今時点ではパートナー回線のエリアで5GBを超えて速度制限を受けるかも知れません。しかし、それでも制限速度は1MbpsとSNSをするのには十分なスピードです。
さらに2021年2月の決算発表の場では「基地局建設計画を5年ほど前倒し、2021年夏をめどに人口カバー率96%を達成する方針」との発表したので、本当のデータ制限なしになる日も近いと思います。(引用:万年4位にとどまるつもりはない――楽天モバイルの2020年とこれから – ITmedia Mobile)
しかし、まだユーザー数でいえば、シェアの少ない楽天モバイル。さまざまなキャンペーンを展開しています。おそらく、シェアが増えてくるとキャンペーンは収束すると思われるので、早めのお申し込みがお得だと思います。

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